ebayビジネスをする上で大切な事 ~アカウントヘルス~

本当は一番最初にお話ししておかなければならない事でした。すみません。

ebayでビジネスをやる際に大切にしなければならない事があります。

それはアカウントヘルスです。

アカウントヘルスとは?

「アカウントの健全性」という翻訳が一番しっくりくると思います。

他のプラットフォームと比較してみましょう。

メルカリでセラーになった場合、バイヤーはセラーの健全性、信頼性をどこで判断するでしょうか?

それは単純に「評価」です。

メルカリでは顔文字でそれが表現されています。

これがセラー(もしくはバイヤー)の信頼性を担保する指標であり、これ以上でも以下でもありません。

単純明快なシステムです。

ヤフオクも同じように、評価は天気マークで示されます。

ではebayはどうでしょうか?ebayで信頼性を示す指標というのは大きく分けて2つあります。

それが以下の2つです。

①評価数(メルカリ、ヤフオクと同じ)
②基準

1つずつ見ていきましょう

①評価

ebayの場合は、Positive(良い)Neutral(普通)Negative(悪い)という3段階での評価をバイヤー(もしくはセラー)から貰う事で溜まっていきます。これは完全にメルカリ、ヤフオクと同じです。

例えば、何かを買ったらセラーから評価されるし、何かを売って相手が満足したらバイヤーから評価されます。

ここまではとても理解しやすいと思います。

では、もう一つの指標である「基準」とは一体何でしょうか?

②基準

コレは主にセラーとして何かを売っているセラーに対してつけられる指標です。

具体的に何なのかを見ていきたいと思います。

「My ebay」→「Account」→「Seller Dashboard」をクリックします。

すると、以下のとおり「Current seller level」というものが表示されます。

Seller Levelには3ランクあります。それが、以下の3つです。

Above Standard:

はじめはこのセラーレベルです。普通のランクですね。

 

Top Rated Seller:

通称「TRS」という称号で、これがつくと出品したアイテムが上位表示されるようになります。

また、手数料がだいぶ安くなったりと、優遇される事が多くなります(TRSのなり方については別の記事でまとめます。)

アイテムを検索してみると、大抵上位に、このTRSのアイテムが並んでいます。

こんな感じですね。

 

Below Standard:

最低ランクです。これになると、以下のようなペナルティが課されます。

・アイテムが上位表示されない。

・落札手数料が余計に4%かかる。

・リミットアップ(出品上限金額の解除)ができない。

・Paypalで資金が21日間保留される(引き落としできない)。

 

と、売れない上に、売れても余計なお金がかかるなど、いいことが一つもありません。

 

なので、なんとしてもBelow Standardに落ちない事が大切です。その為に、アカウントヘルスを守っていく必要がある、という事です。

では、どうやって守ったらいいのか?

これについて、以下説明していきます。

先ほどの「Current Seller Level」の下、「Transaction defect rate」を見ていきます。右側の「ⅴ」の部分をクリックします。

すると、以下のような画面が出てきます。

緑の部分がTRS(Top Rated Seller)、灰色がAbove Standard、一番左が、Below Standardです。そして、その下に、More than 2%という記載があります。

何が2%以上なのかというと、「Defect(欠陥)が取引件数の2%以上あるとBelow Standardに落ちる」、という事です。

では何がDefectの定義か、というとその下に書いてあります。

「Transactions you canceled for being out of stock」

つまり、売れた時点で在庫がない事が2%以上あると、Belowに落ちますよ、という事です。

100件売ったうち、2件このような案件があるとアウトなワケです。

そして、もう一件が、

「Cases closed without seller resolution」

です。

なんじゃこりゃ、という感じだと思いますので、説明していきます。

Caseというのは、お客さんからのebayへの異議申し立てのことです。

例えば、「商品を買ったのに来ない」、「来た商品が壊れていた」などという場合にバイヤーがebayに連絡する事があります。

そのようなebayへの異議申し立てをCaseと言い、申し立てがされている状態をCase open(ケースが開かれている=異議申し立てがされている)といいます。

そして、このCaseが解決することをCase closedといいます(ちなみに「名探偵コナン」の英訳は「Case closed」です。どうでもいいですね、ハイ)。

この、Cases closed without seller resolutionというのは、バイヤーがCase openしたにも関わらず、何も解決せずにCase closedされた、つまりebayが強制的にCaseをcloseしたという事になり「なんもしてねーわコイツは」という評価を下される事になるわけです。

では、Cases closed without seller resolutionも全取引の2%以上あるとBelow Standardになってしまうのでしょうか?

実は、こちらはもっと厳しい条件が課されています。

「Transaction Defect Rate」の下に「Cases closed without seller resolution」の欄があります。

よーく見てみると、Above Standardがありません。Top RatedかBelow Standardの2つしかありません。しかもその比率を見てみると、

なんと、0.3%です!

全取引のうち、0.3%だけでも対応せずにCase closedされるとBelow Standardに落ちてしまいます。

これは1000件中、3件あるとアウトという事で、かなり厳しい条件です。

なので、大切なのは、

・Case Openされないこと

・Case Openされたら、お客さんとのコミュニケーションを密にして、早期解決に臨む事

しかありません。何もせずにebayがCloseしてしまうとNGです。

嫌でも英語で顧客対応が学べますよw

 

ebayにはプロの姿勢が求められる

セラーとしてビジネスをやる際に、メルカリと大きく違うのは、ebayでは「プロである事」が求められるという点です。

メルカリは原則「不要品を売る」事で儲けを得るという前提に立っています(仕入れて転売するとなると古物商の資格が必要)。もちろんメルカリでもプロの姿勢は必要でしょう。

一方、ebayは顧客、それも海外の顧客に対してプロである事が求められるという、なかなか厳しい面があります。

「レベル高そう」「無理だ」と思った方もいると思いますが、コレが参入障壁です。ビジネスとして転売をやる絶好の機会になるわけです。

良い面を捉えると、これだけ世界に向けてマーケットが拓けていて集客してくれるプラットフォームはAmazonを置いて他にないです。

また、我々日本人が強いのはデフォルトで世界からの信頼性が高いと言う事です。

我々が普通にやっている梱包は世界で見たら「Amazing!」である事が多いですし、我々日本人が扱っている商品は程度が良い、という認識をされています(もちろん東洋のよく分からない国という認識もあります)。

コレだけ集客が見込めるプラットフォームでビジネスが出来るのは個人的にはとても面白いと思います。

顧客の規模が違いますし、国によって、人によっての反応も日本人とは違いますので、その点も視野を広げる良い機会です。

また、これら2つの評価、基準を満たす事によってTRS(Top Rated Seller)になれれば、手数料率の減額、上位表示などメリットが多いです。

 

強者はより強者に、弱者は弱者のまま

要するに、強いアカウントがより売れて弱小アカウントはあまり売れないという、強者にとっては美味しすぎるビジネスモデルなわけです。

その為に、プロである必要があるという事ですね。

TRSのなり方、メリットは別の項目で説明します。

強いアカウントがより強くなるというのが、僕にはよく理解できていました。

ツイッターを運用していたからです。

ツイッターの場合は「フォロワー数」「発言力(影響力)」は比例します。

僕はツイッターで(たまたま)この現象を身を以て実感していたので、ebayのビジネスモデルの美味しさに早い段階で気づく事が出来ました。

そして、何が一番大切かと言ったら「継続」ですね。これができない人はビジネスは向いていないので、止めたほうがいいでしょう。

ebayにもツイッターと同じようにTrafficやImpressionがあるので、ここを伸ばす事がとても重要なんですが、それがスッと入って来たのも、ツイッターの運用経験があったからです。

ebayにおいて、「何を」継続すべきなのかは、別の項でまとめます。

というわけで、今回は

ebayビジネスをやるには、アカウントヘルスが超重要だよ

という話をしました。

単純に出品して「売れたぜー!」という話ではない、という事です。

次回は、商品が売れた後の対応について書いていきたいと思います。

 

おわり

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