さて、前回は出品に関わる事を書いた。
早速だが、Sarahahという質問箱で質問を頂いた中で気になる点があったので、少し僕の思いも含めて述べて行きたいと思う。
その質問がこれだ。
転売ということは、kazさんの本業のバイヤーの経験や仕入先など独自の知見をかなり使われていますか? 素人がすぐに参入してもkazさんほどは稼げないですよね?
「本業のスキルが活かせているから、うまくいっているんじゃないですか?」
という点がとても引っかかった。
回答した通り、本業のスキルはほぼ活かせていない。
初心者が物販をやるのと変わらないところから始めた。正直何を売っていいか分からず途方に暮れそうになった事もある。
別に物に拘りがないからだ。服もユニクロだし、そもそもそんなにお金もないので、何かを収集する事も出来ない。
が、例えば百歩譲って本業のスキルが活かせたとしよう。
だが、それが何の関係があるんだろうと思う。
この質問者がどれぐらいの期間でどれだけ稼ぎたいのかは分からないが、「◯◯だからうまくいったんだ」という考え方をしている以上は、副業というかビジネスには手を出さない方がいいと思う。
アイツは親が医者だから、良い思いをしている、とかアイツはイケメンだからモテる、とかいう意見と同種のものであると思っている。
前の記事にも書いたが、大事なのは自分が「今、どうしたいか」という思いと、それを行動に移す実行力だけだと言っても良い。
「Kazさんはスキルがあるからうまくいったんでしょ」と言われて「はい、だから諦めてね」とはならないだろうし、仮にそう言われて諦めるようなら初めから何もしない方が良い。
というか、過去からツイートしている通り、サラリーマンとして本業をやる傍ら副業をやるというのは、そんなに楽な事ではない。
例えば、顧客からの高額商品の返品対応で赤字をこいたり、アカウントが一時的に停止されて売上がすっ飛ぶ経験をしたり(別の記事でまとめるが)、借金したり、ただサラリーマンをやるよりも数倍余計な気苦労をしている。
僕は良い部分だけを伝えるようなマネはしたくないし、そんな事はあり得ないとわかるだろう。
ナンパをしていたって、多くの失敗の上にゴールがあるじゃないか。
その時に、アイツはイケメンだから俺には無理だ、と考えるか?
ゴールしたいなら身なりを整えるし、トークのスキルも磨くだろう。
要は「自分がどうしたいか」をベースに実行するだろうという事だ。
お金を稼ぐ事もこれと同じで、現実には多くの失敗がつきまとう。
そこを◯◯だから、うまく行くんでしょというなら、それは思考停止以外の何物でもなく、そう考えるんであれば、初めから物販に限らず、副業には手を出さない事をオススメする。
そして、初心者にありがちな考え方というのをまとめてみたので参考にしてほしい。
未経験の事を勝手にハードルが高いと想像する
例えば、外注をクラウドワークスで募集する。税金が安くなるのか国税庁に電話して聞く、税務署に電話する。
ebayに異議申し立てをする。PayPalにアカウントの一時停止の理由を聞く。英語で顧客からのクレームに対応する…出来るかどうか分からない事が山積みである。
最初は緊張する。でも、やってみたら大した事ではない。
分からなかったら調べれば良い。
「副業で事業主になったんですか?凄いですね。」
と言われることもあるが、別に大したことをしたとも思っていないし、実際大した事でもない。
外注化の方法はいずれブログかnoteに書くが、ネットで調べれば出てくるし、僕のやり方が正しいとも限らない。
日々の忙しさで新しいことが出来ない。
これはサラリーマンにもありがちな事だけど、事業においてそういうマインドは、停滞を表すだけ。
「自分でやらなきゃいけない仕事」は、実はそんなにない。何を自分でやって何を任せるべきか、良く考えて欲しい。
そして、人にやらせた時、必ず思うことがある。
「もっと早く任せておけば良かった」という事だ。
自分が想像している対象は、やってみたら大した事はない。
ナンパを始めた時だって女の子とゴール出来るなんて想像すらしなかったと思う。けどやってみたら、大した事じゃなかった、と思った経験があるはずだ。
甘い汁だけ吸うことは出来ない
失敗が少なくて上手くいってしまうのは、実はとても危険である。
僕は、この事業を始めて3ヶ月程度で黒字化が出来た。「このまま利益を得続けられる」「余裕だわ」そんな考えが頭をよぎった。
しかし、その甘えが管理体制の杜撰さを生み、結果として廃業一歩手前まで追い込まれてしまった。
慎重であることは、とても大切である。
考えすぎて手を止めてはならない
と言っても、慎重になり過ぎて行動を止めてしまう事はとても危険な事である。
自分でビジネスをやって日々痛感するのは、体に血液の循環が必要なように、キャッシュフローがとても大切だ。
ある程度の赤字だろうと売上を立ててキャッシュを入れて行く事はとても大切である。
行動を継続していれば、必ず壁が現れる。小さな壁、大きな壁。でも、考えすぎて手が止まると壁が現れなくなる。
なんの問題もない状態が1番の問題だと認識することが大事である。
特に全く売上が立っていない、利益が出ていない状況で「壁がない」としたら停滞のサインだ。
やってから辻褄を合わせて何とかうまく行く
色々考え過ぎて行動しないのが日本人の悪い癖だと言われるが、本当にその通りだと思う。
特にebayビジネスは大赤字を抱えて借金するという事は、まずない。
黒字化するまでは確かに時間と労力が掛かるが、大きな損失を抱えなくて済むというのも事実である。
だから、とりあえずやってみれば良い。
以前とても大きな物(25キロぐらいのもの)を出品して梱包、発送出来るかとても不安だった事がある。実際に売れた後、どの店の段ボールにも入らなかったし、送料だけで5万円ぐらい掛かったが、自分の中に基準が出来た。
小さな失敗をしながら様子見して、どんどん自分の枠を広げていく。
その為には「まずやってみる」という感覚が必要だろう。
少し物販に寄せて書いてみたが、どのビジネスでも本質的なところは同じように思う。
そして、この感覚はサラリーマンではなかなか経験できない。
挑戦しようとしても、失敗すると踏んだら上司に止められるからだ。
そして、これらの感覚を覚えてしまったら、おそらく他の業態でもある程度の結果を残す事が出来ると思っている。
なので、停滞を感じているとしたら、是非、今の自分と照らし合わせて見てほしい。
おわり
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