今回は少し、踏み込んだ話をしたい。
ebayというのは、元々オークションサイトであった事もあり、古いアンティークのアイテムや、何に使うかわからないモノも出品されていたりする。
そして、そういうものだけを扱う専門店というものも多数存在する(そうしたものを真似して出品してみても、売れないのだがw)
こうした現状を見て、最初のうちに悩むのが、自分のebayでのお店作りを「なんでも屋」か「専門店」のどちらにするか、という事。
僕も結構悩んだのだが、今回はこの問題について、僕なりの考えがまとまったので、備忘録を兼ねて記事にしてみる事にした。
そして、当面はこの方針でビジネスを運用していくつもりである。
まず「何でも屋」(=特に商品のジャンルを指定せずに、落下傘的に数を打つ)だが、これは、いわゆる新規売り切り型=狩猟型=フロービジネスという事が言えるだろう。
狩猟型フロービジネスは、つねに新しい獲物を獲り続けなければならないビジネスです。基本的に狩猟は一定のところに留まっていても獲物は得られないので、獲物を求めてどんどん野山を移動していきます。
出典:『中小企業の「ストックビジネス」』
ebayに置き換えると、新規顧客をどんどん取り入れて、キャッシュフローを安定化させるようにする、という段階である。
一方、専門店というのは、農耕型=ストックビジネス=継続課金(サブスクリプションビジネス)であるといえる。
狩猟が獲物を求めて移動し続けるのに対して、農耕は毎年同じ土地を耕して食物を得る点です。既存顧客をしっかり維持・育成することで継続的な売上を得るビジネスです。
とある。
ebayにおいて(というかどんな業態においても)、最終的にはこのストックビジネス=専門店を目指す事が利益を最大化する事につながりそうだ。
誰しもここを目指す事が出来るといいが、初めから専門店にするという事はどうなのだろうか?
ここで、何でも屋と専門店のメリット・デメリットについてまとめてみた。
【何でも屋】
◆メリット
・顧客の反応を見ることで、市場調査ができる
・常に新規顧客を取り込むことで、ストアの認知度を上げることが出来る
・新規顧客が絶えず来店するので、早期に売上を上げることが出来る
・売れやすいアイテムを売れば、キャッシュフローは安定する
◆デメリット
・顧客が定着しづらい
・高額商品が売れづらい
・売れやすい商品を扱う事=ライバルが多く、大きく稼ぐには「数」を打つことが必要
【専門店】
◆メリット
・ファンがつけば、高額商品が売れる(単価が大きい)
・交換品を売れば、継続的に売れる
◆デメリット
・認知されるまで、まったく売れない時期がある
・高額商品の場合は、沢山は売れない
・返品になった時にダメージが大きい
という事で、なんでも屋と専門店のメリット・デメリットは正反対の事となる場合が多い。
ebayというのは、プラットフォームの集客力はすごいが、それはあくまでebay全体の話。自分のアカウントに限って言えば、新規顧客向けに販路を拡大し、認知度を上げる時期が絶対に必要である(考え方や、数の目安については、こちらの記事やnoteに書いてあるので参考にしてほしい)。
いきなり専門店として始めてしまうと、信用がない、認知されない為に、ほとんど売れないという現象に悩むことになる。
まずは、継続的にキャッシュフローを回す状況を作り、その中で売れる商材が出てきたら、その商材専門のアカウントを作成し、そこで専門店としての商品を売る、というのがいいだろう。
大事なのは、安定的に売上、利益を出し、事業を継続させることである。
ストックビジネスにはストックビジネスの、フロービジネスにはフロービジネスの強み、弱みがある。
であれば、両方とも保有してしまった方が強い。というのが僕の考え方である。
つまり、アカウントによって新規顧客を増やしつつ、ファンになったお客さんに対しては、別の専門店のアカウントに誘導する、もしくは独自のネットショップに誘導する、という事。
そして、独自のネットショップは構築中ではあるものの、商材として僕が選んだのは、以下のツイートの通りである。
物販におけるサブスクリプションビジネスは何かを考えると、答えはサービスパーツ(補用品、交換品)かなと推測。
作成中のネットショップでも、こういう商材を扱う事にした。
・ファンがついて、
・交換が必要なものであれば、サブスクリプション方式は出来上がる。
PPMでの「金の成る木」。
— Kaz (@12_vagabond) 2019年8月16日
実際、僕もアカウントを2つ運用しているが、売れ方は対照的で、「なんでも屋」は毎日何かしら売れていくが、「専門店」は数日に1個とかしか売れない。その代わり利益額が大きいものが売れる、という具合である。
今回の記事をまとめると、
・なんでも屋で数を上げる
・認知度を上げ、お店への来場者を増やす
・モノが売れ、キャッシュフローが安定する
・売れたモノ、よくお客さんに見られているアイテムを専門店として、別アカウントで運用する(=ストックビジネス化)
・同じ事を複数のアカウントで運用する
⇒売上、利益を最大化するビジネスモデルの構築
もっと言うと、ebayというプラットフォーマーは集客力はとんでもないモノがあるが、手数料や出品禁止アイテム群など禁止事項も多く、自由度に制限がある。
ここをネットショップという形で、独自ドメインを取得し、オリジナルのお店を構え、更に独自商品を作って売れば、立派なネットショップのオーナーとして、十分食べていく事が可能だろう(中国には安く商品を生産してくれる工場がいくらでもある)。
というような希望をもって日々取り組んでいる次第である。
悩んでいる人の何らかの参考になれば幸いである。
それでは今日はこの辺で。
おわり
【参考図書】
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