あちら側とこちら側

やって見て、「あ、この程度か」と感じる事がある。
 
例えば、小学校の頃どうしてもできなかった二重飛び。
 
出来るようになれば「あ、この程度か」だ。
 
そして、それまでのやり方が間違っていたことを知る。
 
 
出来た時の要因を因数分解すると、ジャンプの仕方、手首を回転させるスピード、リズム…色々ある要因の中のどれか(または全部)が今までとは全く違う考え方によって動かされている事が分かる。
 
 
こちら(できない)側にいる時は、あちら(出来る)側の事が想像できない。
 
 
ナンパだってそうだ。
 
誰もオープンした事がない時は、成功のイメージなんて浮かばない。
うまく行ってる人の言っている意味が理解できない。
 
だけど、空振りを何回も続けて女の子とゴールできた時、自分の中で「あ、この程度か」が生まれる。
 
僕は、人間関係、行動範囲、取得する情報の広さがその事に「気付けるかどうかを決める要素」になる。と考えている。
 
以前twitterで紹介した『バカの壁』を読んでくださったスーパーサイヤ(@ri_supersaiyan)さんが引用ツイートしてくれたこの表現こそが、僕が伝えたいことを端的に表して下さっている。

 
猿は人間の言葉を理解する事が出来ない。それは、彼らがバカだからじゃなくて、種族としての限界だ。
 
僕達だって、今は3次元の世界でしか生きられない。
 
もし「新人類」なるものが、4次元の(時間を自由に操れる)世界で生きているとしたら、僕達はそれを「事実として認識する事は出来ても、なぜそれが出来ているのか」を理解する事は出来ない。
 
これはSFの話だけど、現実世界でも、人間の間にだって、明らかに壁がある。
 
例えば、ブサ男があんな美女を連れている事実は認識出来ても、なぜかは分からない。
 
例えば、過去にジョージ・ソロスという投資家が為替の空売りで大儲けした時、その事実は認識出来ても、なぜそんな考えに至ったのか、どうやったのか多くの人は分からない(僕含め)。
 
 
「その事実を認識した時に、自分がどう感じるかが全てのスタート地点」で、ここで何も認識しない人は、そこで終了。
 
「ふーん」で終わらせる人、「怪しい」といって何も知ろうとしない人に、そこから先の世界は見えない。
 
 
コンサルしてる時、町工場のオヤジとかとしゃべる機会があった。
 
 
最近スマホに変えたという話をしていたが、メールを使っていたので、LINEを勧めると「いや、それ韓国に情報流されてるっていうじゃないですか。だから僕は使わないんです。」という回答。
 
はい、こういう人ね。いるよね、一定数。
 
「いや、失礼だけど、あなたの情報、韓国人も知りたくないからね。」
 
 
 
◆感情や刷り込みが素直さを曇らせる
 
例えば、ステイサム(@J_Statham0829)さんのアンチ時代は、申し訳ないけどナンパ師や恋愛工学生に対する嫉妬の感情や、思い込みで素直さが曇っていたといわざるを得ない。
 
だが彼は、ちゃんと「知ろう」とした。
 
彼が変わりたかった真の理由は分かりかねるが、少なくとも「知らない」事を素直に受け入れ、やってみてから判断しようとしたのだと思う。
 
 
例えば、関西在住の人ならよく知っているだろうが、新今宮という駅がある。「あいりん地区」といえば分かるかな?ここは日本を代表するドヤ街で、日雇い労働者で溢れる、大阪で治安の最も悪い地域だと言われ、特に関西で育ってきた人は絶対に近づきたがらない地区だ(合ってるよね?w)
 
新今宮の駅前も、だだっ広い空き地が売りに出されていて、誰も手付かずだった。
 
が、数ヶ月前に「星野リゾート」がここを買ったのだ。
 
 
高学歴であるはずの友人の反応は「は?ありえない。アホちゃう?」だ。
 
だけど、僕はこう思った。

 
ホントにそうなるかは別として、関西のハブは難波であり、そこから目と鼻の先である新今宮に注目したのはさすがだと思った。
 
感情や刷り込みが素直さを曇らせ、思考停止させる。
 
僕にも少なからず、そういう部分はある。
 
だけど、ソクラテスが言った「無知の知」こそ、自分が変わる、自分の世界を変える一歩だと思う。
 
乱暴な言い方かもしれないけど、気づいてしまえば、あとはやるかやらないかだけの判断だけだからだ。
 
 
そもそも「気づく」事にピンとこない人は、twitterでも勧めた『バカの壁』を参考にしてみてほしい。

 
 
経済的なあちら側とこちら側に気づきたい人に向けて、何故、自分は馬車馬のように働いても生活が楽にならないのか、その謎に明確に答えてくれているのが、この本である(古い本なので、ブックオフで100円ぐらいで売ってる)。

おわり

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