自分が設定した目標が高い場合、物事に取り組む時間や集中力は最大限必要であるというのは当たり前の事だろう。
問題は、設定した目標が高くない場合、どうするか?という事だ。
時間をかけて少しずつやっていくと言う方法がある。メリットとしては、自分の精神的負担も時間的負担も少なくて済むという事だろう。
例えば、何かしらの結果を得る為に必要なトータルの時間が1,000時間だったとする。仮に1日あたり自分なりに負荷が低い作業時間が1時間だったと仮定すると、何らかの結果を得るために1時間×1,000日= 1,000日掛かる(約3年弱)。
逆に作業の基準を高く置いた場合、自分なりに最大限努力できる日当たりの作業時間が4時間だとすると、結果を出すには250日で済む。
トータルで言うと、どちらも同じだけの時間をかけていることになるが、実はここには落とし穴がある。
それは、精神力が減少していくという事である(こちらの記事にも似たような事を書いている)。
これは、非常に面白い事だが、トータルの時間の積み上げでほぼ必ず結果が出るとわかっている事だとしても、精神力は減少していく(ブログとかアフィリとかも同じだろう)。
精神力の減少
これは僕が勝手に思っていることであるが、精神力と言うのは何か物事を始めた時が1番高い。わからないが故に、満ち溢れている状況である(もちろん口だけで何も行動しない人というのは論外なのはお断りしておく)。
ナンパであれば即れるかも知れない期待と不安に心を踊らせ、副業なら稼げるかも知れない金額に心を踊らせる。
しかし、実際に行動に移していくと、精神力というのは日々刻刻と減少していく。
この精神力の減少率を見ずに基準を設定すると、ほぼ必ず継続が出来なくなる。スキルが身につく前、そのスキルを活かして量をこなして継続状態に持っていく事が出来る前に死んでしまう。
なので、基準は高く設定した方がいいことが分かる。
もう一つ重要な視点がある。それは、時間だ。
時間という観点
時間と言う観点から見ても基準は高く設定した方が良いことがわかる。
総合的に見ると始めのうちに基準を高くして行動したほうが後で楽になることが多い。
それは、例えば本業の仕事にも言えることだと思うが、新入社員のうちに必死になって覚えて業務に当たる人と、それなりの負荷しかかけずにやる人では物覚えの良さや思慮深さから得られる知見や思考能力に雲泥の差がある。
つまり、より「深く」考える事が出来る。
深く考えられるということは、問題点に対して事前に備える事が出来るという事でもある。
つまり、対策を打つ為の行動を取れるという事。
仕事でもそうだと思うが、起こってしまった事の事後の対応は膨大な時間と労力を要する。
事前に備える事が出来るという事は、トラブルを防ぐことが出来、トータルでその取り組みにかける時間をグッと減らす事が出来る。
また、物事には不測の事態が起きる。トラブルは必ず起きるのだ。
何も起きないという事は、何も進んでいないという事。
— Kaz (@12_vagabond) 2019年7月31日
狙った結果など出せる人は少ない。
ましてや、初期の基準設定でどうこう言っているレベルの人間が、狙った結果が出せる事など皆無。傲慢も甚だしい。
そういう意味で、目標としているものが低かったとしても、その低い目標すら達成できない可能性すらあるのだ。
結論
自分が得たいリターンが大きかろうが少なかろうが、基準を高く置いて行動していった方がいい。
しかし、多くの人はそうは考えない。
これぐらいのリターンでいいからこれぐらいやっておけばいいやと考える。
そこでなかなか結果が出ないものだから、次から次へと出てくる色んな手法やノウハウに惑わされ、踊らされ、消耗させられるのだ。
また、細かい話ではあるが、作業時間を細切れにするという事は、毎日その為の段取りの回数が増え、これもまたムダなのである。
もちろん時間が取れない、とか忙しいと言う人もいるとは思うが、その中でいかに時間を作っていくかと言うのはセルフマネジメントの話なので、ここでは割愛する。
という訳で、目標が低くても基準は高く持つべきという話でした。
それでは、今日はこのへんで。
おわり
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