ピンチに立たされた時こそ、真価を問われる瞬間である。

なんかありきたりの言葉みたいになってしまったが、ビジネスが立ち行かなくなりそうになる時ほど事業主としての資質が問われる。

現在、ebayの春のセラーアップデートにより、今まで出していた商品群がほとんどと言っていいほど売れなくなっている(人によっては影響を受けていないと思うが、僕のアイテムリストはモロに影響を受け、ガタガタの状況だ)。

そうした中で、先月の売上が過去最高だった事もあり、資金繰りというのが大変になっている。

詳細のビジネスモデルについてはnoteに書いているのでそちらを参照してほしいのだが、単月のキャッシュフローがマイナスに転じることもあり、しかもその金額が自分の給料や小遣いでは扱えない金額になってきているので、正直、額の大きさゆえに相当ビビる。

今、現在自分が陥っているこの状況の中で、自分の思考を整理すると言う意味でもこの記事を書いてみることにした。

 

まず、キャッシュフローが回らなくなるんじゃないかと言う恐怖。

これについて、多くの零細企業の社長や自転車操業の町工場の親父が考える事は、おそらく「何とか売上を立てよう」と言う事。

しかしながら、事業において本質的には、売上ではなく利益にこそ目を向けるべきである。最悪、売上が前月の半分であっても、利益が同額であれば事業としての問題は無いはずである。

しかし、やはりキャッシュフローを意識しようとするとどうしても売上に目が行きがち。

そうすると何が起こるかと言うと、今まで相手にしてこなかったような薄利多売の客層(僕が1番相手にしたくない低スペ客)すらも相手にしなければならなくなってくる

こういった層を相手にすると言う事は、短期的に、売上の確保と言う事において確かに意味がある。

しかし、彼らがリピーターになったりすると、数ドル~数十ドルレベルの値引き交渉に応じなければならなくなり、一件あたりの利益額が大きい取引とそうでない取引で掛ける時間は同じなのに、取れる利益が減ると言う、なんともアリ地獄的な状況に陥りがちなのである。

こと転売事業においては、始めた当初は商品知識もないし売上を確保すると言う意味でも、この層を相手にしていく事は仕方ないことだと思う。

なんの動線もなく、いきなり高額な商品を扱う店舗が街の中に現れたとしても、そこには信用がないためいきなり大きな取引をするのは難しいと言う事は誰にでもわかるだろう。

しかしながら、僕のように1年以上経験を積んでおり、商品知識も少しは備わってきたし、顧客対応の方法、トラブル対応なども一通り経験しており、かつ高額商品をある程度扱ったとしても、お客さんが来てくれるような信用と言うのを積み上げてきていると言う面もある。

その点において、僕は売上よりも利益を重視すべきフェーズにあるといえる。

しかしながら、やはり冒頭に申し上げたようにキャッシュフローの変動が大きい場合、そうも言っていられない部分がある。

正直、今まさに渦中にいるため、何が正解かというのはわからない。

今までの商品群の見直しを行い、新たな顧客層を取り込む必要があると言うのは考えてはいるが、それが今までの売れ筋商品と同等に売れるかと言うと甚だ疑問な面もあり、不安を抱えていると言うところ。

そして、やはりこうしたプラットフォームに頼らざるを得ないビジネスモデルというのはそれなりにリスクも大きいと感じる。

よくアフィリエイトで稼いでいた人がGoogleのルール改定により売上が全く立たなくなったと言う話を聞くが、まさにそれに近いような感覚である。

この状況を打破するために「答え」と言うものは存在しないと思っている。

結局は、仮説と検証を繰り返していくことで自らキャッシュポイントを見つけていくしかない。

そのために僕のキャッシュが続くか、はたまた終わるのか、このヒリつきが味わえるのもビジネスをやる事の醍醐味といえるだろう(はっきり言ってそんな余裕はないけどw)。

だが、一つだけ言える事は、こうした壁を乗り越える事が出来れば、確実に僕の中に目に見えない資産が残る。

ノウハウももちろんそうだが、ピンチに対しての耐性がつく事は間違いない。

同じ経験をした後輩に鼻をほじってアドバイスができる事だろう。

と、色々書いてみたが、ある意味でこうしたことを自分の頭で整理し、言葉にしてみるというのは、自分の状況を第三者的な目線で俯瞰すると言う意味においては、比較的効果があることなのかもしれない。

死なない限りは継続できるので、動き続けてみるしかない。

 

おわり

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