山あり谷あり、日々ストレスと喜びに晒されながらマイクロビジネスを展開している僕だが、諸事情によりまとまった金が必要になったので、融資を受ける事にした。
正直、僕はビジネスオーナーとしての意識も薄く、「借金」というものに対して不安が拭えない部分も大きい。
この辺りが未だにサラリーマン根性が抜けない部分ではあるが、借金童貞なのだから仕方ない(ということにしておこう)。
で、今回の融資にあたり、その流れについて説明していきたい。
これからマイクロビジネスをやって拡大路線にある個人事業主の人は是非覚えておいてほしい内容である。
まず、僕が融資を受けたのは「日本政策金融公庫(日本公庫)」。
一つ目は「国民生活事業」。
通常、個人事業主としてマイクロビジネスをやる人はこの項目に当たる。
国民生活事業は、個人企業や小規模企業向けの小口資金をご融資しており、ご融資額の平均は約700万円です(短期の運転資金もお取り扱いしております)。
とのこと。
二つ目は「中小企業事業」。
法人化し「企業」として融資を受ける場合はこの項目。
中小企業事業は、中小企業向けの長期事業資金をご融資しており、ご融資額の平均は約1億円です(短期の運転資金はお取り扱いしておりません)。
三つ目は「農林水産事業」。その名の通り、
農林水産事業は、農林漁業や国産農林水産物を取り扱う加工流通分野の長期事業資金をご融資しております
どの業態で融資を受けるかどうかで年利というものは変わってくるが、2%から3%ぐらいが通常の年利なようだ。
今回、僕は①で融資を受けてきたので、その内容を綴っていこうと思う。
上記の説明にある通り、約9割が9人以下の事業主で、平均700万円まで借りられる(まず、700万円という金は、個人でいうと大金であるが、事業をやるものとしては、小口の金額だと思う。)
僕が融資を受けた①の中でも融資を受ける項目と言うものが分かれている。
今回は「新創業融資」という項目で融資を受けた。
コレは「創業期の事業の運営を応援しますよ」と言う項目である。
これがまず、とてもありがたい制度。
銀行や信金は、通常、数年間事業を継続していないと融資は受けられないらしいが、有象無象の男にも金を貸してくれるというのは、なかなか気前がいい。
しかも無担保、無保証である。
家を担保にする必要もなければ、誰かを保証人にする必要もない。
つまり、嫁に黙って金を借りることすら可能!という事だ。
まずは、融資先の日本公庫に電話をし、融資を受けたい旨を伝える。
そこで、必要な書類をDLし、来店することを勧められる。
(免許証のコピーや、本業の給与明細、通帳のコピーなど、一般的な個人情報)
で、実際に来店し面談で詳細を説明する。
面談では事業の概要や、売上、利益、キャッシュフローの履歴などを聞かれる。
以前うぃーどさんがツイートしていた通り、商工会議所などの紹介があると融資が通りやすいようだ。
商工会経由で申し込み、商工会推薦枠が使えるとノーグダで借りれると思います👆
— うぃーど🍣 (@wd_pua) 2018年12月1日
考えてみたら当たり前で、誰とも分からない奴に金を貸して取りっぱぐられるリスクを考えたら、そうした機関の紹介があったら問題が無いことは明らかだ。(今回は商工会議所の紹介は受けていないが…)
日本公庫も今や民営化された金融機関であり、大株主は日本政府であるものの、融資のノルマや締切などがあるそう。
年末のこの時期は四半期決算にあたるので、審査も1週間ほどで済む。
返済期間は最長7年。
月の利息は1.2万円弱/月で済む。
つまり基本、月に1.2万円以上の利益を出せる事業であれば借りる価値は十分にあるという事だ。
あと、公庫が素晴らしいのは、毎年の事業の成行を報告する必要がない事。
返せちゃえばいいわけである。
「借金」と言うと一見恐ろしいものに感じられるが、見込みがあれば、融資と言うのは事業の選択肢を広げるとても素晴らしいものなのだ。
基本的に、申し込みから入金まで3週間ぐらい。
他にも無担保、無保証で貸付をしてくれるサービスは以下があるようだが、利率が高く、オススメはできない(一応紹介しておく)。
【2位】MRF 大阪・兵庫・岡山・広島・山口・香川・愛媛・九州各県(沖縄を除く)の方限定、個人事業主でも申込み可能です。
【3位】オリックスVIPローンカードBUSINESS 最大500万円融資可能。
【4位】しずぎんビジネスクイックローン 東京・神奈川・大阪・愛知・静岡の方はこちら。個人事業主も安心の銀行ローン。
【5位】ユニーファイナンス 無担保で300万円まで借り入れ可能。
最後にメンタル的な事を書いておこう。
色々書いたが、融資も借金は借金。どうなるかなんて分からない。失敗するかも知れない。
だけど、そうしたリスクを避けていては自分で金を稼ぐのは無理である。
今回のこの借入自体が選択として正しかったかどうか。
それは今の時点では分からない。
だからこそ、稼いでいかなきゃならないと自分を鼓舞する事にもなる。
事業主である事は、いばらの道である。
今回の融資は、その道を歩み始め、この先事業主でありつづけるという事を自分自身に誓った、という意味も大きい。
金を借りられる、ということは世間様に、これがビジネスであるということが認められたということだ。
まだまだ、小さな業態であるが、売上と利益を出し続ける、という意味では、事業主の第1ステップはクリアしたかな、という感じ。
2018年は、個人的には色々変化の大きい年だった。
昨年の今頃にも記事を書いていて、マインドの変化が大きかったと言っているが、今年は実際に行動に移し、ビジネスの流れというものが身をもって理解できた事は、とても有意義だった。
来年は、より大きく稼いで、親族を社長に据え、マイクロ法人を設立するところまでは進んでいきたい。
おわり
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