【既婚昔話】僕は小遣い制でも資金調達できる事を証明しようと思う。

非モテ時代の記事と同じぐらい泣きたくなる過去だが、綴っていこう。

いいか、これから結婚するヤツ、目玉かっぽじってよく見とけよ!

僕がこれ以上ないぐらいに堕ちた生活というものを見せてやる(煽りでもなんでもない)。

数年前、結婚した時小遣い制が決まった事は以前も書いた。

これも家族を養っていくためだ。

「はい、通帳と印鑑」

僕は言われるがままに必要な物を渡す。

さようなら、僕のお金。僕の給料。

当時、僕は激務で倒れそうになっていた。
徹夜もしばしばあった。

そうした生活から、面倒なことは考えたくなかった。
生活費のことなんて、これ以上考えたくない、嫁に丸投げだ。

そう思って、小遣い制をすんなり受け入れた。

その当時は、運動不足、ストレスが半端じゃなかった。

クラブなんて行く時間はない。いや、行く気などない。と言うか行ったことすらない。

「ナンパ?はあ?バカだろ」

と言う人種だった。

それでも、やっぱり性欲はある。

そんな時、ふと、どこかで興味深い物を見つけた。

 

「出会い系サイト」だ。

今でこそTinderやPairsなど、多少明るい印象だが、当時は業者が蔓延る怪しい世界そのものだった。

ただ、それでも女の子といい事があるかも知れない。

僕のココロは、あらぬ期待で膨らんでいった。

登録、ログインして、メールを何通かやり取りすると、すぐに課金画面になった。

いくらか忘れたけど、3000円ぐらいだったと思う。僕は迷わず課金して、女の子とのやり取りを続けた。

「ホ別1でどう?」とか「ホ込2.5でどう?」と言う返信が来た。

これは要するに「ホテル代別で10000円でセックス」とか「ホテル代込みで25000円」とかいう意味だ。

僕は、なけなしのカネを握りしめ、ある子の打診をすぐにオッケーし、待ち合わせの場所に向かった。

そこに現れたのは、スト値1のBBA(当時38歳)だった。

 

「マジかよ」

 

そう思ったが、それでも、当時の僕には風俗や嫁、彼女以外で女性とセックスできるなんて、とても刺激的な体験であり、ほとんど迷う事なくホテルに直行した。

そう、カイジに食事以外の楽しみがなかったように、僕にも出会い系や風俗以外に刺激がなかったのだ。

明らかに精神が病んでいるのが自分でも分かった。

僕は、とても大事な物を失った気がした。

だが、一時的な快楽で誤魔化す事でしか、精神を保っていられなかったのかもしれない。

僕はその後も、大切な小遣いを出会い系や風俗で散財した。

会社のAFC(当時の僕も十分その仲間)とも、風俗の話ばっかりしていた。

だが、行くところまで行ってしまう癖のあるのが、僕の悪い癖だ。

カネが底を尽きかけたのだ。

 

当時、僕は車に乗っていた。中古で100万円で買った車だ。

通勤に使っていた大事な車である。

これを失うと電車通勤になるが、通勤時間は2倍になる。

だが、目先の利益を取るために、本当に愚かな僕は、車を売ることにした。
(愚かな僕の、最も愚かな選択の一つである)。

いざ中古車の店に売りに行ったら、引き取り価格は10万円だった。

それでも、目の前のカネ欲しさに、売る事に迷いはなかった。

優良企業に勤めているはずだったが、多重債務者みたいな生活になっていた。

 

もう、僕の楽しみは風俗ばかりになっていた。

 

 

余談だが、愛知県に君臨するTと言う会社の社員は、風俗狂いが多い事で有名だ。

会社と家は車で往復、仕事で長時間軟禁され、疲弊する。

彼らの気持ちはよくわかる。

元々何もない「土地柄」「長時間勤務」に、「小遣い制」と言うのは最悪の組み合わせだ。

なんせ僕が愛知県にいた数年前まで、Tの本社にはauしか電波が届かなかったのだ(今は知らんけど)。

いくら学歴が高くても、環境というのは本当に恐ろしい。

人を壊すのに勉強は要らない。

環境さえ整えてやればいい。

 

さて、そんな事はどうでもいい。

そんな時、僕のリア友が僕をナンパの世界に引き込んでくれ、そして恋愛工学がモテる事の大切さを教えてくれた。

 

失敗を何回繰り返すんだ。

まるで、うまく行かせることが悪であるかのような感覚にすら陥ることがあった。

そこまで堕ちた僕であったが、この生活や世界にも、少しだけ光を見た気がした。

 

もちろん、既婚者がナンパなど世間一般では許されるものではない。

が、僕はもう、この地獄から抜け出したかった。

一時の快楽に身を任せ、浪費して垂れ流す人生など、もう沢山だった。

ナンパをするには、ただ声をかけるだけじゃなく、ファッションや筋トレ、会話、洞察力、知識、好奇心など自分のファンダメンタルバリューを上げる事が不可欠である。

 

その過程にこそ、僕は価値を見出した。
(セックスしたいのは事実だけどw)

 

そう捉える事が出来るようになってから、少しずつ、本当に少しずつではあるが、僕の人生は好転するようになるのだった。

 

 

おわり

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