巷では、情報商材屋といわれる人たちがいる。
僕自身、noteで情報を販売していることから、情報商材屋という括りになると言われればそうだろう。
しかし、売上や利益を釣り糸に垂らし、情報弱者を相手にする、という「いわゆる」情報商材屋というのは、どんなものなのだろうか。
今回は、僕が情報商材屋のセミナー、スクールに参加した実体験をお話ししようと思う。
きっかけ
2018年1月、僕はこのブログを始めて数ヶ月経ったところではあったが、いまだに何を柱として資金調達しようかどうかを悩んでいるところであった。
やりたい事なんて特になかったが、何とか自力で金を稼ぎ、経済的な自由を得たい。
いや、そんな贅沢は言わない。
経済的自由が得られるかも。
という雰囲気を味わえるだけで十分だ。
そんな気持ちだった。
過去のブログにも書いた通りFXやらで虎の子の数万円を失い、僕はかなり慎重になっていた。
しかし、自分の中にこれだと言う確固たるビジネスモデルもなく、ただひたすらいろいろなブログを読んだり本を読んだりするにとどまっていた。
そんな中、与沢〇のTwitterでeBayの無在庫転売を勧める記事があった。
今の彼はダイエットにも成功し、家族思いの優しき父のイメージが強くなってきてはいるが、当時はすべてを失い、東南アジアにわたり、仮想通貨や株で稼ぎながら、その様子をYoutubeで配信する状況で、しかも、恐らく紹介料をもらう為に、いろいろなセミナー案件を紹介する、という状況だった(と想像する)。怪しさは多分に残されていた。
僕は半分そんな事は頭では理解しながらも、彼のTwitterのリンク先をクリックしてしまっていた。というのも、「何かやるなら物販」と心のどこかで思っていたからだった。
物販や転売というものは、世の中に星の数ほどプレイヤーがいる。
物販というビジネスモデルはすごく簡単なものだが、やはり初心者である僕には目利き力がなく、売れないものを大量に仕入れたときの資金繰りが悪化がネックになっていたし、その単純さ故、ライバルも多く、「今更参入してもな」という思いがどこかにあった(今では、先行者利益については、明確に否定する)。
ではなぜ、僕がこのリンクをクリックしたのか。
それは、ebayというプラットフォームは、日本での知名度は低いものの、海外では絶大なるネームバリューを持っているということ、市場の大きさがヤフオクの数倍ということ、しかも、それが「無在庫でできる」、ということだった。
うまく携わっていくことができれば自分にもチャンスがあるのではないか。
怪しさよりも、そんな期待が胸を躍らせた。
そして、気づけば僕はリンクをクリックしていたのだった。
ページを開くと、いわゆる情報商材屋の黄金ルールを敷き詰めたような誇大広告が流れてくる。
1日15分の作業で、月収30万円を確約!
今なら、256,000円分の特典が無料で手に入る!
こんな具合である。
率直な意見は「怪しい」の一言だったが、Youtubeでebayを調べても、断片的な情報しかなく、ほぼ全員がバックエンドの高額スクールに誘導しようとしていた。
ツイッターもそうだ。試しに「ebay輸出」でアカウント検索をしてみてほしい。
ほぼ全てのアカウントのbioに「月利」、「月収」、「年収」が謳われている。
嘘だとは言わないが、後ろに控える何かを感じ取らざるを得ない。
この広告にしてもそうである。明らかに僕の収入に対してのコミットではなく、主催者の搾取が全面に見て取れる。
僕には多少情報リテラシーがある、と自負していたが、怖いもの見たさの性格も強く、怪しいとわかっていても、この業界に関しては「ある程度の金を支払い、参入を選択した」、というのが本音だ。
セミナー当日
来るセミナー当日。
会場には20名ほどの老若男女が揃っていた。
講師はスーツで登壇しており、柔らかな口調でebayの魅力について語り始めた。
話を聞くと…
デメリットはなさそうだ(そんなことは全くなかったのだけど)。
僕はその場の雰囲気にのまれるのが怖かったので、持ち帰って検討することにした。
Youtubeで再度いろいろと調べると、個別情報が散らばっており、体系的に学べるものがない。
(ちなみにebayについての始め方から出品などについては、僕のブログでも無料で見られる)。
やはり、ここは「わからない時に聞けるだれかの存在」が欲しいところ。
しかし、提示された受講料は決して安いとは言えない金額。僕の小遣いでは到底支払えない。
悩むに悩んだが、ここを人生の岐路と考え、スクール入校ボタンを押してしまったのだった。
情報商材屋はすべて詐欺で無価値か?
結論から言うと、僕の意見は「No」だ。
僕が入校したスクールは、運よく講師もしっかり教えてくれたし、毎月セミナーとコンサルを受ける機会があった。
しかし、講師の評判をネットで調べてもネガティブなものばかり。
玉石混交の世界であり、入ってみないと分からない、博打の世界なのだ。
問題は売り方にある
情報商材屋の問題点はここだろう。
詳細はここでは控えるが、僕は物販系のスクールに合計で3つ入会した(2つはスクール代は回収済)。
いずれも運がよかったこともあるが、講師の方は結構まともで、相談にはタイムリーに乗ってくれるし、やる気さえあればちゃんと応えてくれる。
相手も人間だ。
顔を覚えたり積極的に質問してくれる人には応えたいという思いはある。
今では、講師の方々とはいい関係を築かせてもらっているし、実績も出せたので感謝もしている。
一方でスクールに入会したのに、まったく結果が出せない人も多くいる。半分以上がこの層ではないかと思う。
飲み会などで話を聞いたに過ぎないが、僕からしたら、ハッキリ言って努力や行動量が圧倒的に足りない。
人によっては結果が出せるのに、多くの人は結果が出せない。
副業だろうが、自分の力でお金を稼ぐというのは事業を運営するという事に他ならない。
結果が出ない人には、この意識が圧倒的に足りない。もう絶望的なほどに。
しかし、売る側もこうした層をすくいあげてしまうのが問題である。
要は、売り方の問題なのだ。
物を売る際に、顧客との認識の齟齬をなくす、もしくは限りなく小さくする努力は必要だと思う。
月並みな例えだが、スポーツでいうと、何の練習もしないでいきなり試合で勝つことは不可能だが、ビジネスの世界には練習はない、いきなり実践投入である。
そこで、プロ級の人達と渡り合っていかなければならない。
こうした認識を薄くさせたまま、儲けをチラつかせるやり方が跋扈しすぎており、本物かどうかが見分けづらくなっている。
いいスクールかどうかの見分け方
最後に、僕なりの「スクールの見分け方」について述べておこう。
それは、以下の3つだ。
①サポート期間が無期限であること
②生徒がそのスクールで稼いでいる
③スクール全体で教えあう雰囲気がある
①については、スクールのクロージングの際に確認できるし、②③については、セミナー後の飲み会などで既に入校している人、入校していないが、内情を知っている人と仲良くなって確認してみるといい。
生の情報はネットに落ちていないので、役にたつ。
なんにせよ、セミナーには足を運ぶ価値はあるだろう。
是非、だまされるんじゃないか、という感覚を味わってほしいw
おわり
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