ネットワークビジネスについての考察

さて、僕のフォロワーの中には、若いビジネスパーソンや、学生の方もいると思う。
 
一度は、ネットワークビジネスの勧誘を受けたという人もいるかも知れない。
 
僕の友人がネットワークビジネスでかなり成功しており、隣で彼の生活の変化をつぶさに観察した僕は、
無縁の人よりもこのビジネスを深く知っているという自負がある。
 
という事で、このビジネスモデルについて書き記していきたい。
(これがビジネスかどうかはここでは議論しないので、ビジネスモデルとさせていただく)
 
インターネット上では、ほぼ悪口を叩かれているビジネスモデルだが、本当にそうなのだろうか?
 
今回は、その性質について考察してみたい。
 
さて、ネットワークビジネス(別称MLM(マルチレベルマーケティング))についての概要はこちらに譲るとして、いわゆるネズミ講(無限連鎖講)とは違い、合法だ。
 
シンガさん(@PUssY931)がnoteにて戦っていたAmwayやNuskinという企業が有名である。他にも何千社もある。
 
 
なぜネットワークビジネスがこれほどまで悪評を振りまきながらも、なくならないのだろうか。
それは、成功すれば「不労所得」「仲間」が同時に手に入るからだ。
 
 
例えば、不動産投資や株で成功して不労所得を手に入れたとしても、それは個人の話であり、仲間は手に入らない。
ところがネットワークビジネスでは、一緒に苦労して成功した仲間が手に入る。
 
ちなみに僕の友人は、24歳の時にレクサスのセダンとタワマンを手に入れていた。
 
今は、30歳でほとんど何もしていない。一緒に成功した仲間とハワイに行ってシャンパンタワーをやったり、新しい会社に投資したりと、サラリーマンの小市民とは別世界の住人になってしまった。セミリタイアというやつだ。
 
 
なるほど、これはなかなか魅力的かも知れない。
 
 
 
◆ウンコ味のカレーか、カレー味のウンコか
 
誰しも昔、「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコ、食べるならどっち?」という究極の質問に悩んだ事があるだろう。
 
ネットワークビジネスに対するインターネット上の意見は主観的な文章が多く、客観的に捉える言説が少ないように思う。
 
このビジネス?モデルについて的確な表現はないか、2分ぐらい悩んだ。
 
あ、これだ。
 
僕が考えるネットワークビジネスは、まさに「ウンコ味のカレーかカレー味のウンコ」だ。
 
どういう事か?
 
それは、「置かれた立場によって見え方が違う」と言う事だ。
 
そして、このビジネスの実態は「ウンコでもあり、カレーでもある=どちらでもない」のだ。
 
部外者と内部の人によって見え方がどう違うのか、1つずつ見ていきたい。
 
 
 
◆部外者にとってのネットワークビジネス
 
これは、先ほどの話で行くと、明らかに「カレー味のウンコ」である。部外者からは、このビジネスは怪しい物に映る。ただ、一定数の成功者がいる=一見美味しいカレーに見えるが、その実態は、法律的にグレーもしくはクロのビジネス(=ウンコ)であり、騙されて食べたくない、関わりたくないものである。
 
基本的に健康食品を扱う企業なら「薬事法」と「特定商取引法」を守っていれば、法律的には問題のないビジネスモデルだが、「伝え方」や「買わせ方」が、ディストリビューター(登録して伝える人の事)当事者に任されている為、現実的にはグレーもしくは、クロなやり方をしている人(もしくはグループ)が多いのが実態である。
と呼ばれ、彼らはネットワークビジネスを運営している会社とは雇用関係にはないから、会社としてはこうした法律の遵守をしない連中に対して責任を負う必要がない。
 
 
 
◆内部(ディストリビューター)にとってのネットワークビジネス
 
これは、「ウンコ味のカレー」である。
ディストリビューターになって、この一般的に怪しすぎるビジネスを伝えていく、と言う事は至極精神的にキツイ事だ。
 
よく聞かないだろうか?久しぶりにあった友人にカフェやファミレスに呼ばれ、知らない人が現れ、ビジネスの話をされる。
 
 
怖い怖い。。。
 
そう、ディストリビューターは、ビジネスを伝え、彼らが登録し、製品を購入してくれた売上のキックバックをもらえるという仕組みなので、まず、自分の知り合い、友人にこの話をする。
 
話をして登録してもらわないと、売上は発生しない=キックバックが得られない。
 
これは、非常に精神的負担の大きい作業である。
 
 
ナンパに置き換えてみよう。
 
ナンパなんかは、基本的にバーやストリートやクラブで知らない女の子に声を掛け、クロージングしていく。
 
ここで重要なことは、「相手が自分のことを全く知らない」という事だ。
 
だから、見た目に気を使い、ある程度のキャラを作って楽しく話をすれば、「そういう人物像である」という事を相手が勝手に認識する。
(事実や自分がどう思っているかは全く関係ない)
 
一方、ネットワークビジネスの場合、相手は知り合いだ。
 
友人に急にビジネスの話をされたら、「いやいや、キャラじゃないじゃんwだまされてるよw」となる。
 
時には、説教じみたことを言われたり、諭されたり、人間関係が壊れるかも知れない。
 
 
この作業はとてもつらい。サラリーマンが仕事で詰められる比ではない。
 
そう、言うなればこの作業は、何の楽しみもない、いわば「うんこ」なのである。
 
 
だけど、諦めず知り合いを(無理にでも)つくり、伝え続ける事、成功できる事、本物の「カレー」であると信じ続ける事で、このビジネスが本物のカレーになるのである。
 
 
僕の友人も、友人から疎まれ、本業を辞め、夜中まで身を粉にしてモチベーションアップの本を読んだり、変なセミナーにでたり、他の貧乏な友人とルームシェアをし、売れる前の芸人のような生活をし、一時は連絡がつかなくなった事もあった。
 
だけど、そこからの金持ち?への階段の駆け上がり方は凄かった。
 
1年足らずで成功者の仲間入りをしたのだ。
 
このときは、このビジネスがどうあれ、彼の努力とエネルギーに拍手を送った。
 
 
さて、なんとなく伝わっただろうか?
 
 
一つ言っておくと、登録した「人」をマネタイズするビジネスモデルであるという事だ。
 
ここに対しての良し悪しは別にして、それが臆面もなく出来る人はやってみてもいいのかも知れない(お勧めはしないけどw)。
 
 
 
 
おわり

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