大事な局面において「人に相談する」と言うこと

元来、僕はあまり自分に自信がない。
 
学生時代もなにをやってもうまくいった記憶がないし、女の子にも振られっ放しだ。
基本的に服を買うときも、誰かの受け売りだし、ナンパの仕方だって、誰かに相談する。
 
だけど、一貫してきた事がある。
 
 
それは、「自分の道を決めるような局面においては、誰にも相談しない」という事だ。
 
例えば、僕はT社をメインとする日本最大の産業界から転職をしたわけだが、誰にも相談しなかった。
偉そうに色々つぶやいたりしているが、そもそも僕の幼少期は、現状を変えたくない、という思いが強かった。
 
 
単純に心地がいいからだ(心理学では「コンフォータブルゾーン」というらしい)。
 
マイルドヤンキーなどはその典型だろう。
 
 
勝手知ったる仲間、土地で好きなことをやる。これが楽しくないわけがない。
僕も数年間同じ土地で過ごしてきたから、この仮初めの素晴らしさは身にしみて分かる。
 
その一方で、そこに安住する事の危険性も理解したつもりだ。
 
地元を出て就職したとき、今までの環境がいかに閉鎖的で一方的であるということに気づかされたからだ。
その後、転職したのは同業界に対して色々思うことがあったからだが、10年近く働いてきた会社を出るというのは、それなりに勇気が必要だった。
 
頭では合理的に判断し行動したいという思いがあるが、これまで付き合ってきた人脈や情のようなものがそれを阻害した。
今から入る企業が、自分にとってどうなのか、それは入ってみないと分からないし、半分、いや半分以上賭けみたいなものだ。
 
幸い、僕の転職は大いに満足のいくものになったし、結果としては(現時点では)成功したといえる。
 
ここでタイトルの話題に戻るが、就職や転職というのは、凡人の僕にとって大いなる決断だった。
何しろ今まで心地いいと感じていた環境が一変することになるのだから。
だけど、ここで誰かに相談するということは決してしなかった。
 
 
よく考えてみてほしい。
 
時間をかけて悩んだり調べたりして出した自分の思いや結論に対して意見を述べてくるそいつは、自分と同じ土俵で思慮しているだろうか?
 
大体、他人に重要な決断を委ねるということ自体、意思の弱い証拠なんだけど、悩みの渦中にいるとそれに気づけないことが多い。
 
僕は、そんなに意思も強くないし、全ての行動は「自責」だと思えない弱さを持っているからこそ、この「大事な局面において、人には相談しない」というスタンスを貫いている。
相談した結果、悪い結果になったときに、他人のせいにしたくないという思いも強い。
 
ただ、一つだけ相談していい相手がいるとしたら、それは「今から自分がやろうとしていることを経験している人」だ。
肯定も否定もせず、「何故そう思うか」ということを俯瞰的にアドバイスをくれることが多い。
経験者だからこそ分かる、良し悪しがあるからだ。
 
もし、色々悩んで他人の言うことに振り回されてる人がいたら、参考にしてもらえたらと思う(この界隈にはあんまりいないかなw)。
 
 
 
おわり

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